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親切なクムジャさんのTMのレビュー・感想・評価

親切なクムジャさん(2005年製作の映画)
2.8
テンポが悪くて途中でダレる。良くも悪くもアーティスティック。

ウォンモ君誘拐事件で、身代金をせしめた上に幼児を殺した残忍な誘拐犯として捕まったのは清楚な美女だった。
13年の刑期を務めたクムジャは、誰にでも優しく刑務所内で「親切なクムジャさん」と呼ばれて慕われていた。
だがクムジャは実は濡れ衣で、誘拐された娘のために真犯人ペクの罪を被ったのだ。13年かけた彼女の復讐が始まる。

手がかりゼロから真犯人を探し出して、華麗なる復讐劇を期待したら、どうにもそうじゃない。クムジャは真犯人を最初から知っている。何故なら誘拐犯が共犯だったので。
もうわりかし最初の方に判明されるこの事実で私はだいぶ萎えた。私は殺してない!拐っただけ!が通用するなら濡れ衣なんだろうが、少なくとも無実ではなくないか?
なのに復讐……復讐ねぇ。自分でも誘拐に加担したことは悪いと思って償いたいと思ってるのに、それはそれとして復讐するんだ……。
ごめんけど全然共感できないわ、それは。

あとはダラダラと復讐が行われて、合間に刑務所の話挟んだり、娘と再会したり、ケーキ作ったり。
後半はかなりグロいので、そこも私は好きじゃない。蜷川実花の『ヘルタースケルター』思い出した。刺さる人には刺さるんでしょうねー。
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