あつお

アイガー北壁のあつおのネタバレレビュー・内容・結末

アイガー北壁(2008年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

アイガー北壁史上、最大の悲劇を描いた作品。
舞台は1936年、ベルリン・オリンピック直前の夏。ナチスはアイガー初登攀者に、オリンピック金メダルの授与を約束する。その名誉を得るために、山岳猟兵のトニーとアンディーは、アイガー北壁を決意した。オーストリア隊と共に登頂するも、途中で幾多もの困難に襲われる。負傷したオーストリア隊、悪天候、他部隊の追従を恐れた登山ルート封鎖など。様々な悪条件が重なる。そして、物語のクライマックスには…
結果的に1936年のアイガー北壁登壇は失敗に終わる。その原因は「撤退条件を決めていない」からではと推測。世界初の名誉に目が蒙み、登坂不能状態にも関わらず強行。小さなネガティブ要素が次第に牙を向き、悲劇へと繋がった。
人が何かに集中している時、それ以外のネガティブ要素が見えなくなるもの。自分自身が何かに挑戦するとき、「目標は何か」、「何が起きたら撤退するか」を明確にしたい。
あつお

あつお