WNT

ウイラードのWNTのレビュー・感想・評価

ウイラード(1971年製作の映画)
3.2
内気な青年ウイラードは過保護な母親と父が遺した大豪邸で暮らしていた。元父親の会社は別の経営者に変わり仕事では蔑ろにされどこにもやりきれない気持ちのやり場のない日々。
ある日仕事中に母親も亡くなりお金にたかる親戚や借金、税金の取り立て等で不安や悲しみを抱えていたが孤独な青年を癒やしたのはネズミの友達だった。

地下で大量のネズミを飼う!日に日にネズミは増えとんでもない量になる....母もいない屋敷で特にお気に入りの賢くて大人しい白いネズミソクラテスと利口でちゃっかりものの黒いネズミベンと過ごすようになる。ソクラテスが好きでいつも肩の上に乗っていて可愛らしく見える。けど大群やと怖い....

ウイラードは会社にもカバンに入れてソクラテスとベンを連れて行き仕事中に倉庫に遊ばせるが社員に見つかってしまい....

ネズミを調教して自分の思いのままにする!嫌いな社長のパーティーをぶっ壊しお金まで手に入れる。すごい量のネズミを使って撮影されており苦手な人は観れなさそう。けれどこんな大量におるのもなかなか観られへんからビックリする!

ソクラテスは可愛らしく見えるのにベンは賢くて怖い。ネズミにも表情や態度や仕草が違いベンの太々しい態度や利口な演技が際立っていた。ネズミに話しかけて言葉が通じてるのもすごいけどあの表情や行動を撮影するのにどれだけ時間かけたんやろう。

ウイラードはネズミたちを使ってやってはいけない事までしてしまい自分を追い詰める。友達だったはずだろう?!置いてけぼりにされたベンの鳴き声が耳に残る。ネズミと人間に友情は存在しないのかと思いながら意思疎通はできそうやなって思ってしまった。

ネズミの大群の迫力よ!あんなにおったら怖い。ストーリーは全体的に緩やかやけどネズミの見せ方がすごい、撮り方でネズミの性格や気持ちの見え方まで変わる。続けて続編のベンも観る予定、ネズミが主役にシフトした映画すごいな楽しみ....!
WNT

WNT