かふちゃん

砂の女のかふちゃんのレビュー・感想・評価

砂の女(1964年製作の映画)
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安部公房原作、ストーリーは知っていたけどとにかく不気味で美しい映画。画面から伝わる暑苦しさと、まとわりつくつく砂を払いながらの所作が妙にエロチック。どこか得体の知れない怖さを醸す岸田今日子がハマり役。

劇中の台詞にもあるように、所属する"社会"に身分をきっちり証明されていた主人公が、女の浮世離れした暮らしに埋もれていく物語。おそらくそこからイメージされたであろう印鑑を使ったオープニングクレジットがおしゃれすぎて痺れた。
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