催眠術を使うセラピストのライは投獄されて2年。
マインドハンターとされる殺人者はライの教えの師匠であり、コンサルタントとして警察は釈放を許可する。
黒沢清の「CURE」みたいな映画だが、催眠術という点ではあまり有効に活用されてはいない。
裏切るかもしれないという部分も容易いもの。
その代わりこの映画はアクションで補っている。
香港作品だからとにかく大袈裟に派手に。
やたら高所を俯瞰するカメラワークも監督のベニー・チャンらしい。
刑事の方のイーキン・チェンが全然目立たないが、催眠術師を演じるレオン・ライはやはり存在感がある。
アクションには参加せず、会話で巧みに操っていく説得力がこのキャラにはしっかりとある。