オスカー・ワイルドは知っていたし、「サロメ」だとか「ドリアン・グレイの肖像」も読んだことがある。
でも本人が男色家というのは知らなかった。
そのオスカー・ワイルドが見つけた意中の人ボシー。
だがボシーの父親はその関係を拒み、オスカーを犯罪者として裁判闘争に持ち込む。
男性同士のキスシーンが当たり前のように出てきて、世間からは嫌悪されても仲間内では公然の関係なところも時代なのだろう。
男色家でも相手の容姿はどうでもいいのか。
オスカーを演じるスティーヴン・フライ1人だけ明らかにブ男なのは気のせいか。
相手役がジュード・ロウやマイケル・シーンなので余計にそう思うが、物語自体がこれに偏り過ぎて、肝心の残した戯曲や小説がクローズアップされないのは気の毒である。