Red

父と暮せばのRedのレビュー・感想・評価

父と暮せば(2004年製作の映画)
3.8
”あん時の広島は死ぬるんが自然で、生き残るのが不自然なことやったんや“

爆心地では、上空の火の玉の温度が12000℃にもなり、それは太陽2つ分に相当する。

広島弁が情緒深くてすごく良かった。
広島弁ってほんと耳心地が良くて好き。

「ピカ」に対するやり場のない怒り、人間が同じ人間に対して落とした爆弾、逃れられない深い悲しみと次の世代にまで続く後遺症。

残した娘の幸せを願わずにはいられずに出てきた父親の親心と、父を残して逃げて生き残ってしまった罪悪感に苛まれている娘の葛藤。
生存者の苦しみに死者が寄り添う姿がまたなんとも😭

生き残ったことに申し訳なさと罪悪感すらを抱かせる戦争が憎い。
生き残った方々がいるからこそ私たちは当時の負の歴史に耳を傾け、歴史に学ぶことができる。同じことを2度と繰り返さないために。今の世界はどうだろう...。
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