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片腕マシンガールのrage30のレビュー・感想・評価

片腕マシンガール(2007年製作の映画)
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片腕にマシンガンを装着する女子高生の復讐譚。

古い映画だし、低予算だし、悪趣味なゴア描写も満載で、簡単に人に薦められる作品ではありません。
見る人を選ぶ作品である事は、間違いないでしょう。

しかし、暴力描写はギャグの域にまで振り切って作られてあるし、何より漫画的な世界観・キャラクター・物語を実写映画の世界で再現しようとする熱量が素晴らしい。

拙く感じる部分もあるのだけど、やりたい事は伝わって来るし、その熱意を感じるからこそ、質よりも作り手の想いに感化されてしまう。
見終わった後に、こんなにも賞賛を送りたくなった映画は久しぶりかもしれません。

「バカじゃないの?」「くだらね~」とツッコミを入れて、ゲラゲラと笑いながら見るのが正しい鑑賞方法だと思うし、本当の意味で頭を使わずに楽しめる映画とは、この作品の事を言うのでしょう。
真面目で高尚な社会派映画もあれば、本作の様な低俗で露悪的な娯楽映画もある。
それが映画の多様性であり、良さだよな~と改めて思いました。
ちょっと真面目な映画を見過ぎて疲れた時なんかに、気分転換として見るのもオススメの作品ですね。
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