平田一

X-MEN:ファイナル ディシジョンの平田一のレビュー・感想・評価

2.2
元々X-MEN自体に思い入れは無かったけれど、流石にこれで完結編にならずに済んで良かった。

ミュータント能力を消滅させる新薬「キュア」、甦ったジーン·グレイが事態を最悪へと運ぶ…

『スーパーマン リターンズ』と同時期に被ったことで、監督交代などといった不運続きは聞いていますが、だとしてもこの内容では、流石にどうかと思います。

度々言及されてきたいつか起こる戦争がこんな形で良いのか?って心から思いますし、ローガンがフラフラしすぎて、全く応援出来なかった(なのに戻ってX-MENをすぐ語るって何なんだ?)。

ジーン·グレイの別人格“フェニックス”にしてもだけど、ただの極悪キャラクターが過ぎて、心底お粗末に。おまけにチャールズ·エグゼビアも説得がビミョーすぎて、そりゃあ豹変しちゃったジーンに瞬殺だってされちゃうよ…

一番の問題は内容過多が過ぎること。キュアとダーク·フェニックスを一つの映画で扱うのって、スパイダーマン3の件から何も学んでないのか?お陰でバランス欠きまくりだし、ごちゃごちゃしすぎてつまらない。

あと旧三部作って人間サイドの描き方、ホント露骨すぎんのよ。悪いやつはとことん悪い。そうでなくても短絡的で、いっそ人類滅んだ方が良いんじゃね?ってレベルすぎ。頼むから両方のドラマをしっかりしてくれよ。良い映画はその両方を完備してこそなんだから。

総括するとお粗末すぎて集中するのもムリだった。だからこそ新シリーズは本当に有難い。

で、も一つ思った。

ボビーってあんなヤツだっけ(ローグと良い仲だったのに、キティと接近してたけど)?
平田一

平田一