ロメロン

楽日のロメロンのレビュー・感想・評価

楽日(2003年製作の映画)
4.0
ハッテン場となった映画館、その映画館の閉館日を描いたお話。

無口な映写技師、その映写技師を好きであろう同僚の脚の悪い女性。
二人にセリフはない。
ラストもいいね👏

とっても静かな映画で良かった。

それと、台湾のハッテン場のルールが垣間見えて面白かった。

それにしても、閉館日なのに客が少なすぎ🥲

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この映画を観ながら思い出したことがある。
何年か前の早朝、観光中に素敵な映画館を見つけた。
昭和の外観で、今どき珍しい手描きの看板。
自分はテンションが上がって、せっかくだし入ってみようと思いチケットを買って入った。

作品は忘れたがポルノだった。

中に入ると、昭和のままの内装で感動した。
素敵すぎる✨
こんなレトロな映画館で映画を観られるなら何を観ても面白いだろうと思った。

しかし、独特な悪臭がする😩そして、コンクリート剥き出しのオープントイレが絶望的に汚そう😱(そもそも入口がなく丸見え)
トイレの壁に怪しい穴が空いてたりする😱
何の穴なんだ?

既にポルノ作品を上映していた。
早朝にも関わらず、既に30人以上のおっさん(50〜70代)達が座らずに、後ろで横一列に並んでた。
他のおっさん達は、立ったり座ったりウロウロしていた。
誰も映画を観てないのでは…?

何か居心地が悪い…誰かに見られてる気がする…。(このへんで、ここは普通の映画館ではないことに気付きはじめた)

映画を観てると真後ろに人来て、何やらゴソゴソしだしたので、他の席に逃げた。そうしてるうちに警戒心がMAXになってた(笑)
暗闇で動く人達。
もう映画の内容が頭に入らなくなって、逃げたくなった。
とにかく怖い。
でも、せっかく来て途中で帰るのも嫌だから、最後までいよう。

油断してると人が近づいて来るので、近寄ってくるなよ!オーラを放ちながら映画を観た。

でも、あまりに居心地が悪いので、自分も後ろに行き、おっさん達と並んで立って映画を観た(笑)

たまに20代前半の若者が座ってる、君、ここをどんな場所か知って来てるのか?
(もうベテラン目線)

その時、場違いにも程がある、白いボディコンを着た金髪女性が現れ、スクリーンに向かって歩いて行った、売春婦?スクリーンの前に立って客席を見渡す女。映写の光が彼女に当たってキラキラ輝いてた。
まるでデビッド・リンチの映画の世界に入ったような気持ちになった。

そのボディコン女性は、座ってる客を品定めしながら後ろの方に来た、こんな危険な場所によく来るよなぁ〜なんて顔を見たら、女装したおっさんだった。

何から何まで衝撃すぎる映画体験だった。
上映作品が終わったので、映画館から出て、その映画館を検索したら、そこがハッテン場だと知り、自分の方が彼らにとっては迷惑な存在だったんだと反省した。
こういう場所が必要な人達もいるんだと知り、これからもずっと存続してほしいと思った。
ロメロン

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