楽日の作品情報・感想・評価

楽日2003年製作の映画)

不散/Goodbye, Dragon Inn

製作国:

上映時間:82分

ジャンル:

3.9

あらすじ

閉館の日を迎えた古い映画館では『血闘竜門の宿』(67)が上映されていた。主演しているミャオ・ティエンとシー・チュンの姿もまばらな客席に見える。受付係の女の思慕は、映写技師の男に届かない…。ツァイの映画愛が散文のように綴られる。ヴェネチア映画祭でFIPRESCI賞を受賞。

「楽日」に投稿された感想・評価

映画内映画『決闘竜門の宿』とそれを観る観客の【動】と、それを上映する映画館とその働き人の【静】の描き分け。それをより鮮やかに浮き上がらせるやまぬ雨音よ。。観念より感覚が優位を保ってる墨汁のようなシズル感が立ち込める前半の方が精神レベルの幼い僕には分かりやすくノスタルジックで断然好み。客が劇場に入ってくところと女が手を洗う所の同時進行ショットからの饅頭ちぎりが結局一番のお気に入り。でも言いたいことはそんな難しくもないと思う。


いかに先輩が影響を受けていたかがよく分かりました笑
さすがに途中で寝てしまったけど、エンディング曲を聴いてまた観たいなあと思った。
大分にいた頃。

大学生の頃からずーっと、
地元のミニシアター「シネマ5」
に入り浸っていました。

ある日、キン・フー監督作
「残酷ドラゴン 血斗竜門の宿」(1967)
を観ました。

そのとき、

この映画が出てくる映画があるんだよ、
と、支配人から教えてもらいました。

ぼくは、
映画のタイトルを書いてもらった紙切れを
そっと財布の中に入れていました。

そして、東京へ。

さすがの品ぞろえです。
オススメされたことを忘れていた頃、
ふと、レンタル店で見つけました。
それが「楽日」です。

これは、とても、味わい深い映画です。
その表現がしっくりきます。

とある映画館の閉館日の夜を、
静かに、じっくり、ユーモアを含めて描きます。

賑やかだったあの頃はもうなく、
人もまばらの映画館。

それでも変わらない光景はあります。

観客にも
映画に出演していた人にも
映画館の受付にも
映写技師にも

いろいろな感情を抱き、
時間を刻んだ空間
スクリーンがあります。


最後のシーン。

閉館してしまった映画館をみると、

失いたくない、
失くしてはならない。

と、強く思いました。


最近は「シネマ5」の支配人も
あと何年続けられるか。
と、言うことが多くなりました。

だからこそ、
そう思いました。

僕の青春が詰まった場所で、
僕の人生を彩ってくれた場所で、
支配人には、もう、人生そのもので。

そんな場所が
続いていけるように、
ぼくも何か出来るようにならなきゃ。

なんて、
とっても個人的な感情を抱いてしまう、
傑作です。

散り際が美しいなんて言葉は
あんまり好きじゃなくて。
また咲くから、いいんじゃないか。
と思うんです。

長い散文でした。

ミッドナイトセンチ(・Д・)
Ukosaaan

Ukosaaanの感想・評価

3.5
初めに言っておくと、娯楽を求めて見てはいけないやつ。
退屈とも感じるけど目が離せないのはノスタルジー溢れる映画館が懐かしく感じるからかもしれない。
地元の潰れた映画館を思い出す。
幻影な人々。幻影としての映画。
閉館する古い映画館の様子を流しているだけの内容。ほぼセリフなし。す、すごい!ゆったりとした時間だけが流れる。何も起こらないけど素晴らしい時間。ずっと続いてほしいと思うけど閉館の時を迎える。加えて台湾の雨の美しいこと!
モウリ

モウリの感想・評価

4.0
映画館って周りが気になってキョロキョロしちゃうのすごくわかる
イトウ

イトウの感想・評価

4.7
点数は適当だけど、今まで観たツァイ・ミンリャンの映画の中で一番好きだと感じた。映画館「福和大戯院」の様子とそこで上映される映画『残酷ドラゴン〜』、その二つの静/動のはっきりとしたコントラストが物悲しい。あと、アジア映画の雨ってなんでこんな癒されるんだ...
ツァイミンリャンの映画はこれが4本目。どうしてもリーカンションをひいき目で見てしまう…何を占ったんだろう。
Stream

Streamの感想・評価

4.3
映画を観ているお客さんたちがとても面白かった。
映画館ならではの他人の出す音や、空席がたくさんあるのに隣に座ってきたりとか、まわりが気になってしょうがないところはみんな共感できる。

男性トイレでみんなで並んでずーっとしているシーンがよかった。

ツァイ・ミンリャンの映画でこんなに観やすく、笑えて気持ちがいいのは初めて。
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