フリーク・オルランドの作品情報・感想・評価

「フリーク・オルランド」に投稿された感想・評価

LeSoreiyu

LeSoreiyuの感想・評価

5.0
ストーリーはまったくありません。妖しい雰囲気の映像化が連続している作品。暗い部屋で目で見た映像だけで5感全てがカオスに浸れるような人が見る物で、見る覚悟を決めてから見てください。
サントリーローヤルCMのガウディ編ランボー編が好きな人にはオススメ。

このレビューはネタバレを含みます

 もっとも、狂った映画は何か、と言われると、恐らく五本指の中に絶対入ってくる、とんでも映画の本作。
 ドイツの女性監督による前衛映画なのだが、そのファッションがとっても奇抜。そして、ストーリーがヘンテコ過ぎでなかなか、コメントし辛い内容となっている。
 分かりやすく言うと、ケネス・アンガーの『マジックランタンリサイタル』と『ホーリーマウンテン』のビジュアルをミキサーにぶちこんで混ぜて、そこにマカヴェイエフを投入してできあがったようなものに仕上がっている。
 奇妙な両性具有の魔女、オルランドの遍歴の物語だが、初っぱなからデパートの神聖物産フェアが謎。小人たちと一緒に蹄鉄をしていたオルランドの元に、透明の雨合羽を身につけた客たちが暴徒と化して走り出す。
 その後、巻き毛の巻き貝頭の女のアナウンスに誘われ、腹からもうひとつ下半身が生えている男が指さす謎の屋敷へと向かってゆく。

 ここからが混沌地獄となっていく。
 自分の身体に鞭を打つ鞭打ち行者、全身皮ジャンの鉄仮面たち、謎の柱頭行者、二頭男のオペラ、電飾された女性のキリスト、髭娘のハレルヤ、全身ダルメシアン色に塗られた小人たちがダルメシアンを引き連れて行進、人間の赤ちゃんの顔をした鳩と、互いの髭を撫であう老人、驚愕必死のフリークス祭りとなる!
 ラストの「醜い者は誰だ?コンテスト」が開催されるシーンも、主催者側に「すいませんトイレどこですか」と尋ねた男が即優勝という、妙にコミカルで、どうしてこうなった、と本当に謎が謎をよぶ脈絡なき奇抜映画。
 決して、おすすめは致しません(笑)