カネコ

アリスのカネコのレビュー・感想・評価

アリス(1988年製作の映画)
4.2
2015年 京都みなみ会館で観た思い出。みなみ会館スクリーンに対して椅子が低めでリラックスして観れる角度が好きだった。
当時の感想が出て来たのでこちらに投稿。


シュヴァンクマイエルのアリス、前に動画で観たことあったけどスクリーンで観れて良かったー。まさに美しきグロテスク。スクリーンいっぱいに広がる悪夢!

兎は最初剥製で歯が尖ってて怖い。手についた釘を歯でへし折って走ってく。それを追いかけていくアリスも肝が据わってる。
アリス役の子役がグリーンの瞳で超絶美少女。あまり笑わない。自然な演技。冒頭の紅茶に小石投げ込むシーンがなんか好き。これにもなにか意味があるのかなぁ。。。

食べ物はたくさん出てくる。どれも美味しくなさそうだったり食べたら口怪我しそうな物ばかり。
画鋲入りマーマレード、クッキー、動き回る生肉、釘の生えるパン。なにかを食べるシーンも多い。どれもグロテスク。カエルが虫を食べるシーンの舌がグロい。
クッキーかインクを食べたり飲んだりすると大きくなったり小さくなったりするんだけど、小さくなったときは人形になる。ビスクドールっていうのかな。あれになる。ストップモーションアニメの動きですごい怖い。

他の場所に移動する時には必ず机かドアが出てくる。どれも必ず閉まってる。机の引き出しの取っ手は開かなくて必ずぽろっと取れてしまい、無理やりこじ開ける。事あるごとに繰り返されて楽しい。 

不気味で怖くて楽しくて女の子は可愛い。この世界観はアリスの原作地下の国のアリスに近いように感じた。
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