カスクサ

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのカスクサのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

犯罪ものだけど主人公は頭が良すぎて「犯罪者」というよりは「小切手詐欺のプロ」、詐欺師の職業映画のような説得力があった。

数々の窮地の切り抜け方も抜群の発想と切り返しで転校先で教師になりすましたら時点から初志貫徹。数々の職業を渡り歩いた姿も楽しく転職をしているようにしか見えない。キッザニア的職業体験のようなさわやかさ。

下調べを欠かすことがなかったり(故に裁判は事実とドラマが違いすぎて参考にならなかったり)偽造の技術を向上させて行ったりとお金のためというより詐欺のプロとして極めて行っている感の方が強く感じた。結婚も普通の詐欺師(お金が欲しい人)ならなかなか選ばなさそう。よく考えると小切手以外の詐欺はしてなかった気がする。

元々は父親の事業が上手くいかなくなり母の浮気からの両親の離婚、親権の選択とあり得そうな辛い事が原因だとは思うけど、やっぱり頭が良すぎるからこそな気もする。あと度胸。

クリスマスの件も印象的だった。普通に友情関係として描いているのもスピルバーグっぽくてほっこり。

この作品がなんか見れちゃうのは誰も殺してないからかもしれない。犯罪ものなのでだいたい悪い方へと泥沼化していきそうだけど、そういう空気でもなかった。かといって捕まってほしくなくもない感じ、本当に鬼ごっこのような映画だった。
カスクサ

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