キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのasuuuuuuuのネタバレレビュー・内容・結末

詐欺師とFBI捜査官の捕り物劇かと思いきや、親の離婚を受け止めきれず幼児性を多く残した青年と捜査官の友情物語（実話）。

いくつになっても両親に復縁して欲しくて間を取り持とうとする姿が切ない。
大罪を犯し続けながらも父へのお手紙を書き続け、事業に失敗した父へ高級車をプレゼントしようとしたり、いつか聞いた父の言葉を使ったり、とにかく尊敬の対象は父。父の死もまた彼には受け止めきれなかった。

詐欺師という、嘘をつき人を欺く仕事をしながらもカールに嘘をつかれることを恐れ彼に幾度となく彼の言葉が真実なのか、本当のことを言っているのか、確かめる。子供のように何度も。
そしてカールはついに一度もフランクに嘘をつかなかった。
だからこそフランクは再逃亡出来たにも関わらず、それをせずに帰って来たのだと思う。
詐欺師であった自分を信頼してくれるカールを裏切らない為に。

とても面白かったし、怒りや悲しみで泣く事も無いので自分のコンディションや時を選ばず楽しめる映画。
秀悦。