ぶちょおファンク

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤★3 中盤★4 終盤★4

実話を元に、単にFBIが詐欺師を捕まえるだけの物語だと思っていたら、アメリカの連続ドラマ『ホワイトカラー』の元ネタとも言える展開になるなんて思いもしなかった。

詐欺の手口としては時代と社会のシステムがゆるゆる故に成立した、
スマートというよりハッタリかます度胸とノリ!😵
そしてオンナったらし!😏

『ホワイトカラー』でも基本そうですが、
追う側(FBI)と追われる側(犯罪者)の間に奇妙な情が生まれ作品に面白みを持たせており、
本作では友情というより親子の愛情ともいうべきものがフランクとカールの間に生まれ、
単なる詐欺と追跡劇という面白さだけではないものが備わっていて良く出来ている。

ただあまり好みではないスピルバーグ監督の演出。
オープニングのクイズ番組での入り方はオシャレでしたが、観終わってもほったらかしだったその始まりの意味はなんだったの?後にFBI職員となった時に出たのか?っと不思議でならないし、
その始まりもフランクが捕まった時点から物語は遡るので、観客はフランクが捕まる時期も場所も知ってしまっている訳で、
いつ捕まるのだろうか?っというドキドキ感はなく、
まあ確かにこれらがなくても十分後半まで引っ張るだけの内容や面白さはあり、
司法試験の合格の謎やまさかの飛行機からの逃亡劇等々もあったので
何も時系列通りに描く必要はなかったのかもですが、
やっぱスピルバーグ作品はセンスが合わず手放しで評価できないと実感するのだった。


2017年102本目