ゆみモン

宗方姉妹のゆみモンのレビュー・感想・評価

宗方姉妹(1950年製作の映画)
3.3
死期を悟っている父と古風な姉と勝ち気な妹、姉を疑う失業中の病弱な夫と昔の恋人、その青年に思いを寄せる未亡人といった多彩で複雑な人間関係を描く。

コメディタッチ演技の妹(高峰秀子)が、やや浮いている感はあるが、やはりデコちゃんは可愛い。
夫が急死して、ずっと自分を想い続けていてくれた恋人(上原謙)が迎えてくれるのに、別れを告げる姉(田中絹代)。その気持ちはわからないでもないが、それが古いタイプの女ということなのだろうか?

大佛次郎の新聞連載小説が原作ということもあり、他の小津安二郎作品よりはドラマチックな気もする。