ツッコミどころは多々あるのだが…。
笑って怒って泣いて…と心が揺さぶられたハートフルコメディとでも言うべき作品。
冤罪で捕らえられた知的障害をもつヨングは、娘への愛情だけは確かで、娘を守るために必死で考え自分なりの結論を出す。
その彼なりの葛藤が切なすぎる。
また、検察の自白強要に気付きヨングの無罪を信じた刑務所課長の辛さも、ひしひしと伝わってくる。
死刑執行された後ではあったが、娘が弁護士となって、父の無罪を勝ち取るラストは良かった。
それにしても、警察検察の横暴は、いつの時代にもなくならないものなのか、怒りを禁じ得ない。