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ゴッド・ブレス・アメリカの一人旅のレビュー・感想・評価

ゴッド・ブレス・アメリカ(2011年製作の映画)
3.0
ボブキャット・ゴールドスウェイト監督作。

中年男と女子高生が意気投合して世の中の屑共に制裁を加えていくバイオレンスコメディで、ビル・マーレイの弟であるジョエル・マーレイが主人公を演じます。

妻子に逃げられた上に隣人トラブル、リストラ、不治の病に見舞われ精神が限界に達した平凡な中年サラリーマン:フランクが、テレビに映った生意気な金持ち小娘を衝動的に射殺したところ、その様子を目撃していた女子高生:ロキシーがフランクの行為を称賛、やがて意気投合した二人はアメリカを放浪しながら世の中に蔓延るクズ野郎たちを次々に殺害してゆく―という“ロードムービー+バイオレンスコメディ”です。

映画館で騒ぐ奴、銃規制に反対する奴、障害者を笑いものにする奴…と多彩なターゲットを無慈悲に殺害していく様子がバイオレントに活写されていますが、堕落したアメリカ社会&国民に対する強烈なメッセージが込められた、実は社会派(?)なブラックコメディとなっています。

主演のジョエル・マーレイがサラリーマンから殺人鬼に変貌を遂げる中年男を妙演していますし、相棒役のタラ・リン・バーも負けじと存在感を放っています。
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