ぴゅう太

パーフェクトブルーのぴゅう太のレビュー・感想・評価

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
4.9
「千年女優」を生涯ベストに挙げているくせに今作を観てなかった自分が恥ずかしい…今1998年に戻れるなら引きずってでも“その時”に映画館で観せたいぐらい。

ただ、この2023年にこの映画を観るということはその時代を未来から俯瞰視する効果も得られて、それはそれで面白い体験だった。インターネット黎明期だったり、アイドル冬の時代だったり。

あ!! もちろん傑作です。今敏は初めから今敏だった。いま今敏がいない喪失感は計り知れない。

0.1点の減点要素は最後の台詞。やはり映画1作目ということで、解りやすくしたのかなと感じた。

エンディングの歌がねー、ザ・90年代OVAって感じで酷くて最高でしたw



●二回目観て追記

やはり自分には最後の台詞がそこまでミステリアスには感じなくて。
大人びた未麻の姿と声であの台詞というのはキレイにオチているし、監督の優しさすら感じる。

鏡に向かって、あの笑い方で思わせぶり…とも思わないでもないが。