コミナミ

パーフェクトブルーのコミナミのレビュー・感想・評価

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
4.1
初めて映画館で観られて感涙!
そして痺れましたね〜

「結局一番怖いのは人間だよね」的なやつでまとめてしまうのは簡単だけど、じゃあなんで怖いのってなると、人間の喜怒哀楽が突然不気味で気持ち悪いものに変わってしまうほどの複雑性を孕んでいるからだと思う。その辺りの描き方がマジで上手い。

あと全体的に少し居心地悪いですよね。芸能界の描き方が生々しいってのあるし、主人公周りの登場人物のビジュアルが基本的に容姿端麗ではないっていうのも、何とも言えない気持ち悪さと居心地の悪さがあるんだよな。ストーカー馬面ニキとかビジュアル怖すぎる。ホラーだろあんなん。トラウマになっちゃうよねぇ。

現実と虚構の境目が次第に曖昧になっていく過程でのギミックとして鏡や窓ガラスの反射が使われてるけど、こういうの他の作品でも観たことあるし(ラストナイト・イン・ソーホーとか)、この作品の影響受けてる映画多いんだろうなぁと思いました。知らんけど。

ピンチケオタクとか、後方彼氏面俯瞰的おっさんオタクとかの描写も解像度が絶妙でウケました。
客観的に観てああいうのまじキモいと思ったので、ああはならないように気をつけたいと思います。何を!?
コミナミ

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