のぶぃ

パーフェクトブルーののぶぃのネタバレレビュー・内容・結末

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

10代の頃深夜にテレビで見た記憶がある以来に劇場で。
20年ぶり?時期は忘れている。
当時はわからない部分もあったがずっととんでもないアニメを見たと思っていたら世界的に伝説のアニメになっていたようで。
素人からしてもアニメーション技術が凄いのがわかるしシナリオも凝っていて面白い。
こういうアニメがあったから日本のアニメが世界的に評価されるようになったのだなとわかる。

様々な評価や考察が行われてきただろうが、犯罪の真犯人はともかくとして結局のところ主人公はアイドルとしての人格を捨てきれない、あるいは必要なので定期的に真犯人の見舞い(観察あるいは監視か?)を行っているというラストに見えてゾッとした。
作り手の意図や主人公が意識していたかどうか等わからないがそう見えてしまうとどっちが主犯かわからなくなってくる。
なぜあれだけ狂気的に襲ってきた犯人を自分がトラックに轢かれて死ぬ可能性もあるというのに助けたのか、見舞いをするのか、『なんだかんだお世話になったから、今の自分があるのはあの人のおかげ』程度の理由では正直理解出来ない。

偶像であるアイドルに光や希望を見出し大金を使って推し活をしたりする人がいる。
ジャニーズの問題も浮き彫りになった。
推しの子にもどこかで通じる部分もあるだろうアニメ。
アイドルや推し活批判ではない。
彼ら彼女らも生きるのに必死なのだから。

(どうでもいい話をするが個人的にはいくらルックス良くてもアイドルにはなりたくないな。死ぬほどしんどそう。SNS時代では特に。
と思うが実際にアイドルとして一度眩い光を浴びてしまうとその快感が忘れられないのだろうか。有名人は大変だ)
のぶぃ

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