98年の作品だけど、
現代にも通ずるメッセージ性をもった作品だなと思えた。
アイドルを卒業し、女優への転身に挑む未麻。
アイドルの未麻を求めるファン達。
女優としての未麻を求める田所マネージャー。
どちらの未麻が本当の未麻なのか、
どちらも本当の自分ではないのか、
そもそも本当の自分とは何なのか...と苦悩する毎日を送っており、
次第に精神的に不安定になっていく。
未麻に与えられた「あなた、誰なの？」という
ドラマの台詞に現実の自分を投影してしまうあたりに、
未麻の心のゆらぎが見受けられる。
次第に精神が不安定になっていく様は見ていてゾッとした。
本作では芸能人の未麻を主役として
心の変化を描いていたけど、
この内容は社会生活を営む私達にも通ずるものだよなと思えた。
私自身も様々なコミュニティに所属していて、
それに応じてペルソナを使い分けている毎日を送っていると、
本当の自分は何なのかが分からなくなることがある。
なのですごく映画の内容に共感できた。
とても面白い作品！
