春花とおく

チャイルド・プレイの春花とおくのレビュー・感想・評価

チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)
3.9
実は「チャッキー」は、2019年のリメイク版が先になる。から、改めて原典を見に来たことになるが、最早リメイクの必要を感じず、流石ホラー映画の王道というか、原点というか。

大抵のホラーは、その恐怖の原因、その正体を明かすことを先延ばしする場合が多い印象が多い(個人的に)。未知への恐怖を利用出来るから─という事はあるだろう。しかし、そのせいで冗長な感がある(それこそ昨日観た「エイリアン」も近い)。しかし、本作は逆に恐怖の原因が殆ど最初から明かされている。言うなら、勿体ぶらず、シンプルである。それが冗長な感をマシにしてくれている。(チャッキーしぶといのは…まぁ……)

それから、チャッキーの人間並の小賢しさがリアル。そりゃ中に人の魂的なのがいるから当然だが。人形が動いて、人を殺そうとする行為に説得力を感じる。

何より良かったのが、アンディの成長を感じられるところ。

初めはまだ幼い子供でしかなく、それ故チャッキー(Goodguy)を引き入れ、言うがママにされたのに、チャッキーと交戦する毎に自ら考えて、最後には立ち向かうまでに成長した。これはアンディの成長の物語でもある。

ホラー×成長、ありガチかもしれない。しかし、やはり王道に相応しい映画だと思う。
春花とおく

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