・ジャンル
スラッシャー/ホラー
・あらすじ
子供番組「グッドガイ・ショー」をこよなく愛する少年アンディ
誕生日を迎えグッドガイ人形をせがむ彼に母カレンは行商から格安で買い取りプレゼントする
喜んで人形“チャッキー”へ本当の友達の様に接するアンディ
しかしその晩、事件は起こる
残業中のカレンに代わり子守りをしていたマギーが転落死したのだ
アンディはチャッキーが犯人だと述べるがカレンも刑事も当然信じない
この時、彼らは知る由もなかった
チャッキーの正体は魂を人形に移した湖畔の絞殺魔、チャールズ・リー・レイであるという事を…
その後も事件は相次ぎ、カレンもまたアンディの言葉が真実であると知るのだが…
・感想
言わずと知れた殺人人形チャッキーの凶行を描いたシリーズ1作目
監督は「サイコ2」や「痩せゆく男」のトム・ホランドが務めている
過去にドラマ版以外のシリーズ全作を完走済みではあるものの初期作の記憶が朧げで「スクリーム」シリーズでパロディされている可能性を考え再鑑賞
時代を感じさせる絶妙に不気味なグッドガイ人形のビジュアルやチャッキーの独特な高笑いは“検索してはいけない”でお馴染みのBaby Laugh’a’Lotを思わせる出来
単なるスラッシャーではなくホラーの王道を行く恐怖演出とそれを強調する少年アンディの純朴さ
後に本シリーズはコメディホラー化するがそれを受け入れられる一因となった完成されたチャッキーのキャラクター(終盤間際の老女への捨て台詞とか…w)
そして暖炉や手術室、魔除け人形など様々な物を駆使したバリエーション豊かな殺人描写…
ホラーとして良く出来た作品でありながらエンタメとしても上手く構築されていて改めて素晴らしい作品だな、と感じた
中でも印象的なのがチャッキーの軽薄な人間臭さと終盤の焼かれてから身体破壊を受けていく姿
前者は「エルム街〜」のフレディの様な良さがあるし後者はとにかくおどろおどろしい
今観ても色褪せない作品なのは間違いないしポップさと恐怖、猟奇性のバランスが見事なんだよなぁ
リメイク版はやや陳腐になっていた記憶もあるけどとりあえずオリジナルシリーズはどれもそれぞれ違う良さがあったと思うので楽しんでいきたい