あさ

トムボーイのあさのネタバレレビュー・内容・結末

トムボーイ(2011年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

エンドロールにアデル・エネルの名前が…!10年前の作品、かつ小粒なTomboyを、このコロナ禍で劇場上映できるファインフィルムズ…。近場のミニシアターでもやってたのに、何故かタイミング逃して結局いま。時期をずらして開けてくれてありがとう…と各所への感謝噛み締めながら。(最初から封切りで行け)

80分という短い尺の中でどこまで描かれるんだろうと思いながら。妹が賢い聡い。大人は大人の思惑があって子どもを守っているとはいえ、誰か1人でも私にとってあなたは「ミカエル」だよって言って欲しかった。とはいえ、それこそ映画の世界で、残酷で純粋なこの年代のコミュニティがリアル。最後にあなたの名前は?と問うたのは大きな救済。

身体的な差がまだ大きくない、この世代で性自認を描くの。「はやく大人になれ」というお父さんの言葉を思い出してしまう。大人になることで、どんどん嫌なことも見えてくるけど、はやく自由を手にして欲しい。ワンピースを着るシーンとか苦しくて仕方なかった。隠し続けることは本人もいずれ苦しむことになるけれど、何を着るべきとか個人を彩る選択に関しては「すべき」と言いたくないね…。難しい。なんで世界って男女の二つで分けたがるんだろう。
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