もこもも

セブン・イヤーズ・イン・チベットのもこもものレビュー・感想・評価

4.0
神秘的な禁断の地・チベットを舞台に有名登山家のハラーとダライ・ラマとの交流を描いた作品

胸に余韻が残る良い作品
隔離された美しい国・チベットと
壮大な自然の風景に惹きつけられる
ヒマラヤへの挑戦から帰国するまでの
壮大で壮絶なハラーの旅に心揺さぶられ
出会った人々との友情に心温まった
ダライ・ラマとの友情も感動したけど、
ペーターとの友情も感動させられる
これが実話なことがより胸に沁みるし、
ハラーとダライ・ラマの友情が
続いていることでさらに胸が熱くなった
本作のブラッド・ピットめっちゃかっこいい

「どこへ旅をすれば
 私の罪は清められるのか
 悔いることがあまりにも多い
 いつか旅を終える時、
 私たちの間の距離は
 お前が思うより近いはずだ」

ヒマラヤへ挑戦したものの雪崩で中断し、
避難先ではイギリス軍の捕虜となり、
妻からは離婚届が届いたことで離婚し、
ようやく脱走できた後も飢えや寒さ、
盗賊の襲撃に耐えて歩き続けるハラーが
不運で、可哀想で、胸が痛かった
ペーターと共に行動したことで
孤独じゃなかったのが唯一の救いやったね
子供が産まれることから逃げてきたのに、
心の中ではずっと顔も知らない息子を
想い続けるハラーの心情にグッときた
帰国して息子の顔を見るシーンも心温まる

ラサで親切にしてくれる人がいて良かったね
仕立て屋の娘が入ってきて服脱げって言った時は
ハラーやペーターと同じこと考えてもた
服を自分で破いて直してもらう2人可愛い
ハラーの小さな失恋は結構胸が痛い
ハラーがペーターの時計を買い戻して
返すシーンはめちゃめちゃグッときた

ダライ・ラマとの交流が微笑ましい
映画観てたらより海外に関心持つよね
お互い友達のように接するの良かった
最初は自信家で自己中な性格が目立ってたけど
チベットの人に触れていくことで
だんだん変わっていったのも素敵

中国に侵略されるチベットの光景は
胸が張り裂けそうなほどに苦しい
この歳で政治の全権を担うとか
責任も負担も凄いのにやり遂げようとする姿、
民を置いて逃げないって語る姿がかっこいい
もこもも

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