にゃもさん

つぐないのにゃもさんのネタバレレビュー・内容・結末

つぐない(2007年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

凄いものを見た気がする
よくあるラブストーリーだと思って見たら、、、切ない
ここまで切ないラブストーリーは今まで見た中でなかった

つぐない
一生をかけた償い
相手がいなくなってもそれは終わらない
むしろいなくなればなるほど、その重みは増すのかもしれない

想像力って恐ろしい
はじめに全貌を映すのではなく、ブライオニーからの目線で映すことで
彼女の誤解がそれほどかけ離れた間違いではなかったかのような演出
しかもその誤解は彼女がロビーを信用しきり、もはや好意を寄せていたからこその裏切り感から強くなったもの
それにしても証言のシーンでのシアーシャの目力はすごかった
シアーシャの出す独特な空気感がブライオニーとすごくマッチしててとてもよかった

緊張感を増させるタイプライターの音
アカデミー賞で作曲賞を取るだけのすごく完成された音楽
つぐないという一つの作品が音楽によって完璧なものにされていた気がする

あとは、ジェームズマカヴォイも素晴らしかった
前回見たスプリットでも彼の表情の豊かさには驚かされたけど
今回のつぐないでさらにそれが光っていた気がする
台詞がなくても目から伝わる心情
彼の特徴的な目がすごく素敵だった

キャストがそこまで多くないゆえに、全キャスト素晴らしい演技でした
つぐないの切ない世界観を壊さない、控えめだけど力強い

すごく重くて、切ない作品だったけど
また時間が経ってから見たいと思いました。
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