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ウェインズ・ワールドの一人旅のレビュー・感想・評価

ウェインズ・ワールド(1992年製作の映画)
5.0
ペネロープ・スフィーリス監督作。

1975年から毎週土曜深夜に放送されているNBCの長寿番組「サタデー・ナイト・ライブ」の人気コーナーにストーリーを付けて劇場映画化したコメディ映画で、同番組にレギュラー出演していたマイク・マイヤーズ&ダナ・カーヴィが番組と同じキャラクターを演じます。

シカゴ郊外の自宅地下室から若者向けの深夜番組「ウェインズ・ワールド」を放送しているウェイン&ガースのコンビが繰り広げる騒動と恋のゆくえを描いたバディコメディで、二人が大切にしてきた番組の乗っ取りを企む大手TV局プロデューサーとの番組権を巡るいざこざに、ウェインと歌手のヒロイン:カサンドラとのロマンスが絡んでいきます。

『ビルとテッドの大冒険』(89)のビル&テッドを彷彿させる脱力系コメディで、おバカ陽キャラなウェイン&マイペースでちゃらんぽらんなガースの凸凹コンビが織りなす掛け合いや決め台詞“Excellent!!”がユーモラスですし、二人が画面越しの観客に直接語り掛ける―『デッドプール』(16)でも見られた“第4の壁”を破る遊び演出や、TVシリーズ「スパイ大作戦」、『ターミネーター2』(91)、『テルマ&ルイーズ』(91)等のTV&映画ネタ、音楽ネタ(アリス・クーパーが本人役でゲスト出演)も多数盛り込まれています。

『ブルース・ブラザース』(80)や『コーンヘッズ』(93)と同様にSNLの1コーナーがきっかけとなって制作された能天気コメディのヒット作で、主演を務めたマイク・マイヤーズ&ダナ・カーヴィのいい意味で気の抜けた演技がツボにはまります。
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