エイズにより事務所を解雇された同性愛者の訴訟を描いた法廷ドラマ。
トム・ハンクスが主演、デンゼル・ワシントン、アントニオ・バンデラスらが共演。
フィラデルフィアで一流のウィラー弁護士事務所に勤務する弁護士ベケット（トム・ハンクス）は、期待の星として上級弁護士に昇格するが、同性愛者でエイズ患者であることが明らかとなり、事務所から解雇される。
ベケットは、黒人のミラー弁護士（デンゼル・ワシントン）に依頼し、偏見による不当解雇だとして訴訟を起こす。
ミラー弁護士は、子供が生まれたこともあり、一度は依頼を断るが弁護を引き受ける。
しかしベケットは訴訟中に病状がみるみる悪化していく。
果たしてベケットの運命は如何に？
エイズと同性愛の問題を訴訟というスタイルで正面から取り上げた作品。
エイズで衰弱していく同性愛者の痛々しい役柄をトム・ハンクスが好演している。
白人の名門弁護士事務所に対して黒人弁護士が訴訟を起こすという設定も秀逸。
事務員が身に着けていたアメリカ製のアフリカ風のアクセサリーもメタファーになっている。
ベケットとミラー弁護士の信頼にも注目です。
「弁護士1000人を海に沈めたら、世の中が良くなる！」
2024.3 NHK BSで鑑賞(プレミアムシネマ・字幕:宮坂真央)
2021.12 BS12で鑑賞（字幕）
第66回 アカデミー賞にて主演男優賞を受賞（1994年）
第51回 ゴールデングローブ賞にて最優秀主演男優賞を受賞（1994年）
第44回 ベルリン国際映画祭で銀熊賞（1994年）
