マリリン

フィラデルフィアのマリリンのレビュー・感想・評価

フィラデルフィア(1993年製作の映画)
5.0
【トム・ハンクスとデンゼル・ワシントンの安定感】
◉1994年度アカデミー賞主演男優賞(トム・ハンクス)、歌曲賞受賞。
トム・ハンクスの映画の中で3本の指に入る名作。私の中では『フォレスト・ガンプ』と甲乙付け難いほどトム・ハンクスの演技が光っている。
映画の内容としては、ゲイとエイズに対する偏見と差別を巡る法廷ドラマ。法律事務所を解雇されたアンドリュー(トム・ハンクス)は、その解雇の原因が自身がゲイであるということとエイズ感染者だからではないかと疑い、事務所を訴える。エイズに蝕まれていく彼の弁護をするのがデンゼル・ワシントン。まだ「接触によっても感染する」「ゲイたちの病気」といった間違った情報が蔓延していた時代。自分の人生には無関係だと思っていたエイズや同性愛と関わることになったデンゼルの意識的変化も見もの。
色白で痩せ細ってしまうトム・ハンクスが、最後の最後まできちんと人間として、法を愛する弁護士として生きる姿に涙が止まらない。彼をどこまでも応援する家族も最高に素敵。
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