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がんばれかめさんのsonozyのレビュー・感想・評価

がんばれかめさん(1970年製作の映画)
4.5
赤いベレー帽、ミニスカートに紺色のコート、白いハイヒールで颯爽と歩くお姉さん。
同じように赤いベレー帽の少女が2人、後をついて歩く。
柱の影に入ったお姉さんは帽子とコートをぬぎ、メガネをかけ、スカートを少しだけ下げてモードチェンジ。2人の少女もマネしてからお姉さんに近づき「おはよう!アンナ・セルゲエヴナ!」と手をつなぐ。
というキュートなオープニング。
なんとこのアンナさん、学校の先生でした。

クラスの個性豊な女の子・男の子たちが、「ロケット」と名付けたカメと遊んで盛り上がってる。
いきもの係のヴォーワ・ワシーリエフ君(あだ名はヨーガ)を中心に大切に育てているが、突然彼のおばちゃん?が教室にやってきて、彼が食事をしないから病院に入院させると連れ出してしまう。
(おばちゃん、トレーニングコーチらしく、教室のみんなといきなり体操しつつ。笑)

ヴォーワ君のいない間のいきもの係を決めることになり、なぜか同じ名の二人のヴォーワ君(頭脳派のマヌキャンと実践派のデデンコ)に決まるが、この二人、「ロケット」の甲羅の耐久力を調べるため、いろいろと危険すぎることをやらかすので、ターニャという女の子が「ロケット」を助け出そうとがんばるお話です。

オープニングでアンナ先生の虜。テニスルックも最高でした。笑
教室内の女の子も男の子も自然な演技でみな可愛い。
やたらクローズアップが多いのも楽しい。
教室もカラフルだし、机は天板が開いて中に私物入れちゃってたり、全体的に自由。^^
ターニャの祖父も部屋で開発中の?洗濯機で泡だらけにしてたり、汚れてるデデンコ君を入浴させたり、いいキャラでした。

女の子のスカートが短すぎてほぼ常時下着が見えてるんですが、あれがデフォだったんですかね。おじさんとしては心配になりましたが。笑;

モスクワ児童映画祭グランプリ作品みたいです。
ソフト化して欲しい。
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