けーはち

蛇の道のけーはちのレビュー・感想・評価

蛇の道(1998年製作の映画)
3.7
冒頭いきなり男を拉致する哀川翔と香川照之。どうやら香川照之は幼娘を凌辱の上に殺され、その復讐らしいことが語られる。しかし中々手を下さぬ理由は。また、数学教師・哀川翔が彼に手を貸す理由は。彼らの関係は。真犯人は。詳細は何も不明なまま、ヌルッと拉致監禁拷問処刑が繰り返され、行き当たりばったりのように事態は淡々と進んでいく。それは偶然か計算か、迷い回った末に辿り着く最後の「解」は。不穏なオーラを放つキマりまくった二人の「蛇の道」は何処へ行く……黒沢清のホラーともミステリーとも言い難い、シュールな空気に緊張感と謎が立ち込める奇妙な味。

ところで話の本筋にあまり関係ないところに変なキャラがいてビビる。片足不自由で杖が仕込み杖になっている剣の達人の女のコメットさんって何だよ。