トランスマスター

大魔神のトランスマスターのレビュー・感想・評価

大魔神(1966年製作の映画)
2.0
♯26 『大魔神 三部作』第一弾

大映の特撮時代劇マラソン
まだまだ続きます…。

舞台は戦国時代
丹波の国の領主は、ヴィラン家老の謀反によって幼い忠文・小笹兄妹の2人を残して領地を乗っ取られてしまう。
領民たちは砦の建設のために強制労働を強いられる。領主の血を引く兄妹は忠臣・小源太の叔母で魔神の山の魔神阿羅羯磨(あらかつま)を鎮める巫女の下に隠れて暮らし10年の月日は流れる。忠文と小笹はたくましい若者と美しい娘に成長していた。一方、彼らの潜む魔神の山には巨大な埴輪のような武神像があり領民の心の支えとなっていた。ヴィランの家老は山中にある武神像の破壊を配下に命じその像の額に杭を打ち込むと血が流れて…。

◆良い点/注目ポイント
・ストーリーが超単純。
・今作のキーマン小源太を演じる若き日の藤巻潤は『妖怪百物語』でも今作でもイケメン侍です。
・大魔神の額に打ち込まれた鑽(たがね)の行方に注目。
・魔神阿羅羯磨の造形は、
平常時→阿修羅面【冷血】
怒髪天モード→阿修羅面【怒り】
アシュラマンの元ネタはこれか…!
・魔神阿羅羯磨の光の球の移動など昭和の特撮表現が胸熱です。

◆改善点
・「大映京都の妖怪三部作」では特撮よりも時代劇のストーリー自体にハマるほど物語に集中できたのですが、今作の時代劇パートはただの前座です。

◆総括
・子供の頃に見た『ゴジラ』や『ウルトマン』は前半の大人達のやりとりに退屈してクライマックスだけ楽しんでいましたが、今作も同じ心境でした。

-2022年26本目-