ブラピと「Xファイル」の人が共演してるというのも気になったが、何よりも「KALIFORNIA」というスペル違いのタイトルが気になって鑑賞。
北東部のペンシルバニアの文化系カップルが行き詰まりを感じてなんとなく西の果てのカリフォルニアに行こうと一念発起。しかし金がないのでガソリン代等を折半で目指す同乗者を募集したら地元の貧乏白人カップルがやってきて、実はその男アーリー（ブラピ）の方が前科者で道中だんだん事件を起こして…という殺人がらみのロードムービーというありふれた筋書き。
主人公が殺人犯についての物書きの癖して実物と同乗して死に目に遭わされても薄っぺらい考察しかできず、むしろ感化されてるだけっぽかったのがモヤモヤした。最後に結論らしき出した「彼らと僕らの違いは良心の呵責だ」というのもその殺人犯を殺した当人が念願のカリフォルニアのいい家でまったりしながらあまり抱いているようにも見えなかったのですけれども。
中身はともかくとして「KARIFORNIA」というスペルミスは単に遠く離れたペンシルバニアの田舎者からするとスペルを間違えるほど縁遠い場所という事なのか、実在のCALIFORNIAとは似て非なる場所だというフィクション性を仄めかすのか、そのへんが妙にいい意味で虚実の曖昧さを勝手に色々と考えさせられてよかった。
