誤宗黒鳥

アダムス・ファミリーの誤宗黒鳥のレビュー・感想・評価

アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)
3.8
これも懐かしの、記憶にかすかにある90年代作品ということで再鑑賞。おそらく当時観たのは続編の方だったみたいで1作目は未鑑賞のようだった。それに、当時本作を観ていたとしてもあまり感情移入はできなかったであろうと思う程、本作は人物の平均年齢が高い。アダムスファミリーの子供以外は弁護士夫婦、その借金取りのおばさんにパーティーに来る一族と縁者もやたらと高齢化を感じてその点だけ見ると現代の社会を見据えたかのようにも思えて不思議。
その上本筋も行方不明の兄、フェスタ―になりすまそうとする弁護士の借金取りの義理の息子の潜入劇なので案外アダムスファミリーは中心に出てこず、侵入者から見た一家という客観的な視点が多いのも劇場版1作目にしては実験したなと思う。そもそもドラマ版やアニメ版から数十年を経ての映画化なのでこの題材をどの角度から映像化するのは大変だったろうなとも勝手に想像。

で、これも例によってネトフリで歴代視聴者数1位のスピンオフを生み出すなど順調にリブート、リメイクの波に乗ってるとくる。そのやりすぎがどうなるかは周りを見れば分かる通りだが、本作は節度を守って慎重にやってほしいものではある。
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