💣ロバート・アルドリッチ監督の戦争娯楽巨篇。タランティーノの『イングロリアス・バスターズ』なんかにも影響を与えてそう。
この際、戦争の悲惨さとか残虐さとか一切無視して無骨な兵士たちによる攻防戦を楽しもう!みたいな作りになってる。
そういうコンセプト自体、分からんでもないが舞台となる第二次大戦をあまりにも能天気かつあっけらかんとした描き方で描いている為、観てる間「こんな事でいいのかな…?」という一株の疑問を抱いてしまう。
全体的にラフで明るい雰囲気だから「娯楽映画」として観る分には良いかも知れないが、私としてはドロドロした『攻撃』やキューブリックの『突撃』の方が本作より遥かに盛り上がるし、何枚も上手と思う。肝心の戦場シーンにしてもリアリティを感じられず、観てて気まずくなる。
ワチャワチャしたエンタメと戦争映画というジャンルがほとんど噛み合わなかったという意味ですでに破綻というべきか…。演出はともかく、脚本が稚拙だと思う。リー・マーヴィンを始めとする人間臭い役者達が全員イイ味だっただけにちょっと残念だった作品。