特攻大作戦の作品情報・感想・評価

「特攻大作戦」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

元のタイトルは、「ザ・ダーティ・ダズン」。なかなかカッコいい。そして、内容はもろ「シルミド」だった。もちろん、これは1967年の映画なので、あっちがパクりだ。しかし、「シルミド」が悲愴感漂うのに対して、こちらはドライかつ一貫して明るいエンタメ映画に仕上がっている。朝鮮戦争がまだ終わっていないのに対し(幸い近々終わりそうではあるが)、こちらは過去の勝ち戦という点が大きいのと、お国柄とか国民性という部分もあるのだろうか。

この映画の最も価値あるところは、個性的な面構えの名優オールスターズが揃い、アベンジャーズ並みに主要登場人物一人一人の濃いキャラクターがくっきりしていて、役割分担も明確なことかな。登場人物は多いのに、それぞれの違いが際立っていて、混乱することなく非常に認知しやすい。(12人の中でわかるのは数人だけど)。

そして「特攻大作戦」という邦題にあるように、作戦が面白くて楽しめる(細部はよくわからないところもあるけど)。最後の作戦は、事前の綿密で周到な計画が、実践でどのように狂いが生じ、また想定外の出来事が発生し、それぞれが不測の事態にいかに対応していくかが見ものだ。ホント、計画って絶対何か不確定要素が入り込んできて、十中八九その通りには進まないよね、というのはおそらく誰もが経験したことのあるアルアル。戦時下とはいえ、大いに共感できる。

しかし、最後ドイツ軍を軍人以外の女性なども含めて皆殺しにしようとするあたりから、ちょっと待てよ、という感じになってくる。そう、確かにこれは戦争なので相手方は殺さなければならない、だけどこれは虐殺だよね?と。いや、虐殺こそが戦争なのか。だけど、最後までエンターテイメントなんだよね、12人のうち一人しか生き残らないのに、悲愴感はなくて何だかアッケラカンと明るく終わる。ワケわからん。

戦勝国がドイツ軍を絶対悪として描き、悪を滅ぼすこと=紛うことなき善、という前提に立っているのだろうか。そこに対するあまりの無邪気さにドン引きしたのかもしれない。概念としては絶対悪だが、殺す相手は皆一人一人の人間だ。いや、そんな正当化もなく、ただただ面白くおかしく描きたかっただけなのだろうか?
 これは歴史を描いているから問題視してしまうけれど、完全なフィクションであれば絶対悪を殲滅せんとヒーローは常に戦って悪者=敵に属する個人を上層部から下々に至るまで皆殺しにしてしまうことに私も何の疑問も持たずに見ているワケで。いわゆるヒーローものも、根底にあるのはナチスという絶対悪から人類を守ったという強烈で輝かしい戦勝国の成功体験なのかな、とちょっと思う。

あらためて、第二次大戦を描いた数多ある戦勝国側の映画を、ドイツの人たちはどういう気持ちで見てきたのか、あるいはあまり見てないのか、知りたいと思った。Amazon.DE のレビュー見てみようかな。
予想はしてたけど私が大好きな愛しいゆるゆる戦争映画!!やる気なし・清潔感なし・戦争たる気迫なし!!最高!!
特にサザーランドの将軍は大いに笑った。
何度もテレビで見ていたが、久しぶりにCATVで放送したので観賞。

ロバート・アルドリッチ監督の戦争エンターテイメント。戦争中の暇を使ってドイツ軍の陣地にある銀行にある金塊を盗みに行くと言う。戦争映画なのに命の尊さとか重いメッセージの無い完全なるエンターテイメント作品。

キャストの個性も上手く出ていて、ストーリーもテンポがいい。
最近ではなかなかお目にかかれないタイプの作品。

『ネイビー・シールズ』がやはり金塊を強奪しようとするが映画だが、こちらの方がエンターテイメントに徹しているし、出ている俳優が豪華だ。
汗と垢の臭いしかしない、男のための男泣き映画。

アーネスト・ボーグナイン演じる将軍の、しょうがねえ奴らだ……という笑顔に胸キュンであり、この人はいつみてもすばらしいスマイルを提供してくれる。

クライマックスにおけるピンポンダッシュ大爆破が想像していたよりずっと大爆破だったのでおもわず噴き出した。
takato

takatoの感想・評価

3.7
 全然重苦しくもない、カラッと明るく特攻部隊を描くアルドリッチ監督の漢ぶり。最後の大銃撃戦はもうわけわからん快感がある。しかし、史実を元にした同じような特攻部隊の「シルミド」のほうが遥かに熱くて、トンデモナイ作品でどうしても比べてしまう。
3438

3438の感想・評価

5.0
めちゃくちゃ面白い。前半と後半で囚人達の顔つきが全然違う。タイトルは、原題の方が魅力的だったかな。
名優ぞろい!濃厚な「男の香り」が顔面からあふれでているヤツらばかり!ブロンソンの映画が見たくてのセレクトだったが、好みの特濃男顔がザクザク収穫できて非常に満足。
それだけでワクワクが止まらないが、さらに男汁がしたたる理想的シナリオでグイグイ惹き込む牽引力がハンパない!戦争活劇の熱い部分もしっかり見れるし、男たちがワイワイ楽しそうに力の競合いを繰り広げる部分もとても楽しい。
ヒゲ剃りを拒否して「お前らを1ダースの汚いヤツらと呼ぶ」(しかしこの訳はつまらん)と宣言されてからノリにドライブがかかって上り調子になっていくあたり、ワクワクする。

どの俳優さんも達者で掛け合いが非常に楽しいのだが、ラスト近くの表情合戦的カット割りのなかで、ブロンソンだけ非常に静かな顔をしていて印象的だった。このブロンソンはクールでカッコよかった。
DG

DGの感想・評価

4.5
12人の囚人と秘密作戦をさせられる。逃げようとする奴をとめるところなどが良かった。最後の見せ場も派手で良かった。
きたねえ1ダースというみもふたもない原題通り軍の刑務所のどうしようもねえ凶悪犯(全員軍人)ダースで集めて特攻させようぜ!っていうアホみたいなことさせられて軍上層部気が狂ってんじゃねえの?って命令された主人公が言っちゃう映画。ノルマンディー上陸前に上陸して隠密作戦な!って。ほんとに✕✕だからこまっちゃうよな。
beplum

beplumの感想・評価

4.5
ゲロ面白ぇ。
リー・マービン演じるライズマン少佐の荒くれ者を束ねる感じが頼りがいある。
ほぼほぼROOKIESというか、問題児ばっか集めたクラスの担任のライズマン先生と野郎どもの甲子園目指そうぜ的な熱さがある。
不良どもと心を通わせる問答無用リクルート&トレーニングが楽しかった。特に大佐を共通敵として団結するのは素敵。演習で一泡ふかす時にオブザーバーまでニヤニヤしてるのが可愛い。
突入作戦の行程を何回も唱和させるのがかわいいし、唱えてたら飛行機になる編集もうまい。
突入作戦はHUNTER×HUNTERの王宮突入にも似た、想定外のことが起こる驚き、サスペンス、臨機応変のカバー力などチームワークが試されてとてもワクワクした。
『七人の侍』とか『十三人の刺客』的な熱さがあるけど、死に際はそんなに湿度も高くないし時代劇とは違った爆発のケレン味もあり楽しかった。
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