ひろ

国道20号線のひろのレビュー・感想・評価

国道20号線(2007年製作の映画)
2.4
国道20号線を横切って渡る描写が何回か出てくる。主人公が、とても大きな決断をした時に、国道20号線を横切るとかで物語が大きく動く……というわけでもない。
国道20号線を破滅へ向かう道として描いて、国道20号線を挟んだ反対側へ行くと、泥沼にハマって行く……という連想をさせるなら面白いが、国道20号線を横切ったところで別に何があるわけでもない。

中身のない話をダラダラ続ける耳障りさが面白く、画面いっぱいに漂う退廃感も良い。
ただ、画面の外の力に頼ってる。地方都市の雰囲気も登場人物のヤンキー感も、大手消費者金融の看板も、画面の中だけで語れない。
『松ヶ根乱射事件』でも観てる方がマシ。
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