クッキープリン

レイジング・ブルのクッキープリンのネタバレレビュー・内容・結末

レイジング・ブル(1980年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

『タクシードライバー』観たのが10年以上前。本作の鑑賞がこんなに遅くなるとは。やっぱり観て良かった。


ロバート・デ・ニーロの役作りが凄い。
体重増減の徹底ぶりを「デ・ニーロ・アプローチ」って言うんだって、初めて知った。影響受けた役者多いだろうな。
バーの司会してた時も貫禄あるおっさんに見えた。彼40歳にもなってなかったのに。

勇猛果敢な実力のあるボクサー。元々荒々しい人物だけど、他人の言動には繊細。八百長を持ちかけられ、プライドに傷が付いた彼は、次第に人への疑り深さが増し、大切な家族を失う。結局負けも続き引退。

色々失っても自分の過ちに気付かず、「俺は運が悪い」「八百長が転落のキッカケだったと今では解る」みたいな発言。
恐らく一生彼は大切なものを取り戻すことが出来ないだろう。ラストシーン、「俺はボスだ」ってセリフ。実に寂しい男だなって思った。

ロバート・デ・ニーロ×マーティン・スコセッシの未鑑賞作品はまだまだあるので今後も楽しみ。