Zuma

レイジング・ブルのZumaのレビュー・感想・評価

レイジング・ブル(1980年製作の映画)
3.5
デニーロアプローチの最高傑作。


これほどまでに映画に対して、全身全霊を捧げ努力し、最後まで演じきる人物が、名優と呼ばれるのは当然のことであると思う。

もちろん、スコセッシ監督との最強タッグならではの完成度の高さであるが、デニーロの存在感は突出していた。若さや荒っぽさを剥き出しにし、不器用で自分勝手な日常生活では、少し厄介者。ただ、リングの上では暴れ狂う最強の雌牛
と、場合や環境でとらえかたが変わる見本のような人物をとても上手く演じていて、感動した。

自分自身、ボクシングなどの格闘技の知識は全くと言ってないのだが、過酷な減量を試合がある度にして常に維持するとこが大切な分、引退後に解き放たれるのは当然のことであると感じた。

と、知識がないのでこの程度しか感じ取ることが出来なかったものの、少しボクシングのことについても調べた自分は映画を通じて知識の幅が広がってるなぁと、より実感した一作になった。
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