おやすみ

落下の王国のおやすみのレビュー・感想・評価

落下の王国(2006年製作の映画)
4.5
同じ病院に入院している、骨折した5歳の少女と映画の撮影中大怪我をしたスタントマン。
スタントマンはベッドサイドで少女に自ら創作した物語を聞かせる。
物語に夢中になり続きをせがむ少女にスタントマンは話を続ける。

スタントマンが話す物語が世界遺産を含む素晴らしい景色と、独創的で美しい衣装で表現されている。
物語はスタントマンの心のうちを反映していて、幾度も「落ちる」シーンが出てくる。
「落ちる」はとても重要なメタファー。

スタントマンが語る物語が終盤に差しかかる頃、「僕の物語だ」と言い放つスタントマンに少女は「私たちの物語」だと言う。
物語は1人だけでは紡いではいけない。
どんな人も1人では生きてはいけないように。
おやすみ

おやすみ