おやすみ

紙の月のおやすみのレビュー・感想・評価

紙の月(2014年製作の映画)
3.3
主人公の梨花は生まれもって、決定的になにかが欠けているんだろうな、と思った。
夫もデリカシーにかけるところはあるけど、趣味や用途も考えず金額だけで決めた時計を贈る梨花もズレているといえばズレている。
強欲で偏屈に思えた顧客が結局いろんな物事をちゃんと見ていた、ということや、あっさりと歳下の男に骨抜きにされるところが梨花の人間としての未熟さを浮き上がらせる。
「嘘だとわかっていた」という梨花の言葉は本心なんだろうか。
私には自分の罪を暴いた隅さんへのつよがりだったように思える。
ラストはなんかちょっと蛇足のように感じた。
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