このレビューはネタバレを含みます
さすがフランソワオゾン。
女性の描き方が上手いのと、徐々に現実と虚構の境目が曖昧になるミステリ展開に毎回驚かされます。
作家サラと社長の娘ジュリー、正反対の二人のやり取りドラマを見ていたかと思いきや・・・だんだんと境目がわからなくなってきます。
特にラストのジュリーのシーンで、謎を深くさせる展開。うまいですね。
静かに展開するミステリー、今回も良かったです。
追記
「鏡」と「十字架」がキーとなっていることと、サラとジュリーの利き手が逆、性格も反対ということを考えると、やはりジュリーはサラの理想を投影した姿なのかなと思います。監督自身は観客へ回答を委ねているみたいなので、あくまで解釈として。