はくや

ヒックとドラゴンのはくやのネタバレレビュー・内容・結末

ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

公開当時CGアニメーションが少し苦手で、鑑賞を見送ってしまったのですが、今回ようやくDVDにて鑑賞しました。

異種族との友情物語の他に、父親とのうまくいかない関係、村の中で自分の居場所、役割が見つけられないなど盛りだくさんな内容でした。しかしそれらすべて、ごく自然な流れで描かれていて、薄っぺらさも、しつこさもまったくありませんでした。
登場人物の心の描き方がとても丁寧だと思います。中でも主人公ヒックとトュースが徐々に歩み寄っていく流れが本当に素晴らしかったです。傷ついたトュースに魚を持っていくときや、ヒックがトゥースの似顔絵を描いて、それをトゥースが真似して描いたとき、そして初めてが触れたとき。
一瞬一瞬、目が離せませんでした。
ヒックを助けに来たトゥースが村の人々にとらわれてしまった時はおもわず声が出てしまったり、感情移入してしまい終盤は泣きっぱなしでした。
ラストについては賛否両論あるようですが、個人的に参の方です。ヒックがあれを失ったのは悲しいけれど、トゥースの失われてしまった一部と対になるような感じがして…。
90分ちょっとと、コンパクトながらも内容が濃い作品だと思います。この長さならお子さんでも飽きずに見られるのかな。
お子さんだけでなく、沢山の大人にも見て欲しい作品ですが。
続編の日本公開が危ぶまれているようですが、ぜひ劇場で3Dで鑑賞したい作品ですね!
はくや

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