カワサキ

泳ぐひとのカワサキのレビュー・感想・評価

泳ぐひと(1968年製作の映画)
3.7
難しい!
とてつもなく絶望的な話というのはなんとなく感じられたけど、たぶんほとんど理解できてないと思う(笑)。町山さんの解説が見たい。
基本的には、主人公が友人たちと再会し、時を経た彼らの変貌と対面する姿を描いた作品です。
友人たちの時折エゴを匂わせる振る舞いには、自己中心的な冷たさを感じます。
が、主人公もまた、ちょっと気持ち悪い。
妙に自由すぎて、どうも善人っぽくもない。
そもそも、家々のプールを渡って家に帰ろうなんて発想がマトモじゃない。
その(良い意味での)不安定さ、一方向に偏らない描き方に、深みを感じました。
そして、この「マトモなんだか何なんだかよく分かんない主人公」が、結末に向かってどんどん可哀想になっていきます。
ラストの絶望感はスゴいです。
カワサキ

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