牧史郎

2002年の夏休み〜ドキュメント沙羅双樹の牧史郎のレビュー・感想・評価

3.0
主人公の男の子、恋してしまっているんじゃないか。
彼の葛藤が可愛すぎるし、この時間を引きずりまくってる彼の一瞬が全て尊い。
それに対して彼女の微妙な距離の取り方の冷たさ……。笑
元気に解放されていく彼女と、時間に囚われて沈んでいく彼…というのはある意味で本編以上に面白い青春映画になっている。。。

しかし!
そんなに凄いものが撮れているのに、「子供から見た撮影」という謎の建て付け(しかも実際の監督が”あの”松江氏というのがなんとも後味が辛すぎる……)がノイズになっている。
この建て付けにしているのに撮影者の声が入ってしまっているのとか、ほんとどうなのよ。
最後の下に映像出てくるセンスのダサさ。
最後も蛇足すぎ。作り手の仮説を暴力的に押し付けている感じしかしない。

映画本編同様、説明なく主人公二人の撮影現場の顔を切り取っていたら傑作のメイキングになっていただろうに勿体無い。
牧史郎

牧史郎