プレコップ

イレイザーヘッドのプレコップのレビュー・感想・評価

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)
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カルトの中のカルト作は、シュールなのにブレブレなストーリーと鮮烈な映像の産物

正直、評価しようがない映画であるので逃げのノースコア。

資本主義を批判する象徴的な工場地帯や出産と育児の苦しみ、「エレファントマン」につながる奇形児についてなどの要素を盛り込みすぎてブレブレになってしまった筋は気になるが、エポックメイキングとなったモノクロ映像の不穏さがそれらを補っている。低予算でありながら、どのようにこの映像を実現したのか、メイキングこそ気になる作品である。

めっちゃ眠くなるし、クオリティが高いとはいえないが、のちに数々の模倣作を生み、それらよりも圧倒的な強度を持っている本作がクラシックの位置についているのは頷ける。
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