初見時は撃沈したものだけれど、結婚して子どもを持った今なら、何か掴めるんじゃないかと再鑑賞。
結果として相変わらず、わからないシーンは多い。でもリンチも普通の人なんだなぁと、共感できる部分も多かった。
家庭を持つこと、特に子どもが産まれることに対して、男は意味もなく恐怖を感じるもの。若いっていうのもあると思う。少なくとも自分は妊娠がわかった時、本当に怖かった。
産まれた後もそう、圧倒的に自由は無くなるし、赤ちゃんが泣き叫ぶと心は掻き乱されるし、ネガティブな気持ちにもなる。
こんな気持ちで突き進み、ありのまま全てを表現としてぶちまけたら、こういう陰鬱で悪夢的な映画になるのだと思う。
でもふと子どもが覗かせる笑顔や成長を見ていると、本当に可愛くて仕方がなくて、そんなネガティブな気持ちも一瞬で吹き飛ぶのだから、人間のメカニズムって凄い。
きっとリンチも子育ての過程で、こんな映画を勢いのまま撮ってしまったことを、後悔した瞬間があったんじゃないかなー。
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参考までに大学生の頃の感想も。
2017/9/13 ★なし
それにしてもわからない。
リンチ監督の人生が投影されているらしいけど、もはや物語を考え出したら負けかなとも思う。
ひたすら不気味な赤ん坊はよかった。ちょっとかわいい。