何よりも「人」が良い映画。
「適材適所」という言葉がある。誰もが持っている何らかの才能を活かすために、どこで何をするのが最適なのか。エディの場合はポルノだったのだろう。
でも、もっと大事なのは、「誰と」一緒にいるのか、なのかもしれない。
才能を開花させてくれる誰か。失敗しても受け入れてくれる誰か。一緒に成功を分かち合いたい誰か。
そんな誰か=仲間たちが集まる、あの年越しパーティみたいな、あの多幸感溢れる空間のために頑張るのも悪くないと思う。
というPTAの作品の中では、まなざしが温かいのが特徴的。同じように栄枯盛衰を描いた「ゼア・ウィルビー・ブラッド」に比べると、人間の深掘りが多様でかつ奥深い。めちゃくちゃ好きでした。